2016年

10月

02日

〈BD〉あなたならどの出し方を選ぶ? あのデュエルのスーパードローを検証

 

久しぶりに技術的な記事を。

 

…………

 

2001年の『USオープン』覇者であり、

アメリカンプールの申し子と言っていい

コーリー・デュエル。

 

今はあまり国外の試合に出ておらず、

国内外の実績と評価も

S・V・ボーニングの後塵を拝する

格好になっていますが、

 

彼のショット力を前面に出すプレースタイルや、

積極果敢でクリエイティブな

オフェンスが好きな人は今も多いと思います。

 

数多くのスーパーショットを

トーナメントで決めてきたデュエル。

 

中でも、2004年のUSオープン、

vs M・イモネン戦での

ドローショットが非常に有名です。

 

一つ手前の③を空クッションで入れる

ところから始まる動画 ↓

 

 

たぶんこの③は、空クッションから

セーフティに行ったら入っちゃった系でしょう。

 

…………

 

ブレイクショットから始まるバージョン。↓

 

 

⑨を撞く姿が写ってないですが、

ミスしたという話も聞いてます

(だとしたらスーパーショットの意味が……^^;)。

 

…………

 

会場もやんやの喝采の④のスーパードロー、

尋常じゃないぐらいの引きのキレが出てます。

撞点は恐らく引き+やや右でしょう。

 

魅せるというか見せつけるようなショットですね。

 

余談ですが、この時は、

懐かしの「サルドタイトラック」を使って

ラックが組まれていました。

 

この数年後、このメカメカした道具が、

一枚のシートにあっさり取って代わられる。

それが2000年代ビリヤード史トピック。

 

そして、ラック全体の位置を

見ていただくとわかる通り、

最近日本のプロ公式戦でも

採用されることが多くなった

「9オンフットラック」です。

 

ですので、デュエルはブレイクで

下+右ヒネリで、1番のやや右に当てている模様。

 

…………

 

さて、ここからが本題なのですが、

 

この有名なデュエルのドローを、

 

ビリヤードインストラクション映像で

お馴染みのサイト、「Dr. Dave」が分析し、

代替案の実演までをしています。

 

それがこちら。↓

 

 

映像は、Dr. Daveが

デュエルのドローを撞くところから始まります。

 

さすがに本家ほどのキレは感じられませんが、

これだけ引けたら十分。

親しみやすいカバーと言えますね。

 

Dr. Daveは、

 

「私はあの時のコーリーほど

いいスピンをかけられてない。

 

そして、

恐らくあのUSオープンのテーブルは

もっとスリック(つるつる滑る)で、

ファスト(速い)なのだろう。

 

(だから、ボールアクションが

若干違って見える)」

 

と語っています。

 

さらに、

 

「やってみたら難しかった。

なんで彼はこれを選んだんだろう。

もちろんできる自信があったからだろうけど。

 

ESPN(TV局)が

観客を喜ばせるようなショットに対して

追加料金を払うと言ったのかもね」

 

という冗談も。

 

「だけど、大半のプレイヤーは、

この球を迎えたら、

他の出し方を選ぶんじゃないか」

 

と続け、

実際に他の選択肢を撞き始めます。

 

それが以下の6つ。

 

…………

 

 

①右ヒネリ(順ヒネリ)2 or 3クッション

 

「まず、これがごく自然な選択肢ではないか」

(Dr. Dave)

 

撞点をあまり上げずに右ヒネリがメイン。

しっかりヒネって

そこそこ強く撞く必要がありますが、

鬼引きよりは手堅い選択肢でしょうか。

 

…………

 

 

②逆押し(押し+左ヒネリ)1 or 2クッション

 

「逆ヒネリが好きな方に。

速いテーブルなら選びやすいのでは」

(Dr. Dave)

 

押しも逆ヒネリもしっかり使った”逆押し”。

Dr. Daveはこれがお気に入りの様子。

 

ラインはシンプルで、

他の球に当たるリスクもないので良いですが、

 

逆ヒネリを苦手にしている人には

選びづらいショットでしょうか。

 

…………

 

 

③気持ち逆押し(押し+気持ち左ヒネリ)1 or 2クッション

 

「押しメインで少しだけ左ヒネリ。

⑦の左側を通すように」(Dr. Dave)

 

これは繊細な出し方でしょうか。

毎回きっちり⑦のすぐ左を通すのは難しそう。

 

…………

 

 

④気持ち順押し(押し+気持ち右ヒネリ)2クッション

 

「押しメインで少しだけ右ヒネリ。

⑦の右側を通すように。

 

2クッション目でサイドポケットへの

スクラッチも見えるのでリスキー」

(Dr. Dave)

 

その通りで、スクラッチが怖いラインです。

プロやハイアマは選ばないでしょうか。

 

…………

 

 

⑤やや順押し(押し+やや右ヒネリ)2クッション

 

「4つ目のショットよりもう少し右をヒネって、

サイドポケットへのスクラッチはないラインで。

 

ただし、⑤にかなり近くなってしまう

可能性はある」

(Dr. Dave)

 

ラインはともかく力加減が難しいですね。

 

…………

 

 

⑥順押し(押し+右ヒネリ)2 or 3クッション

 

「5つ目のショットよりさらに右をヒネって、

⑦の右側を通した後、⑤の左側に出す」

(Dr. Dave)

 

これもまた力加減が難しい。

いっそのことより強めに撞いて、

3クッション使った方が良いかもですね。

 

⑦だけでなく

⑨にも当ててしまう(隠れてしまう)

危険性もあるので積極的には選べないか。

 

…………

 

どうだったでしょうか。

 

4~6番目の選択肢は、

手球を⑦に当てずに動かさないといけないですし、

 

④を入れた時の厚み次第で

結構ラインは変わってしまうので、

「出たとこ勝負」な気もします。

 

でも、ビリヤードって、

この選択肢の多さ自体が魅力ですよね。

 

ロマン派か堅実派か。

チョイスに人柄も現れます。

 

「あなたならどれを選ぶ?

練習になるから全てを試してみるといいよ」

(Dr. Dave)

 

…………

 

※ブログ『球バカ日誌』でもこのショットが

採り上げられています。→こちらから。

 

デュエルとイモネンの対戦の歴史、

懐かしいですね。

 

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