〈BD〉サンチェスに見る、試合時のキュー&タップメンテ術。と、韓国勢のキュー

 

先週末の『ヤマニカップ』では、

 

メディア席が"サンチェス・テーブル"

(ヤマニの4号台)のすぐ近くだったので、

 

D・サンチェスの一挙手一投足を至近から

眺めることができました。

 

10代の頃から

キャロムの最高峰の舞台で戦っているサンチェス。

 

当然ながら、

ストロークだけでなく、

チョークを塗る仕草や、

キューに触れる挙措も洗練されていて、

 

当人は全く意識していないと思いますが、

傍から見ると一連の動作が

ルーティンとして完成されています。

 

特に意識せずその姿を撮っていたら、

ひとネタ行けるぐらいの写真がありましたので、

ざざざっと並べてみたいと思います。

 

(※必ずしもキューに良いことばかりを

やっているとは限りません。ご了承ください)。

 

…………

 

 

まず、これがサンチェスの

MUSASHI』キュー(アダムジャパン)。

 

サンチェス談:

 

「このMUSASHIは、約1年前から使っているよ。

 

その前に使っていたMUSASHIがとても良かったので、

替えた当初は合わないなと思ったこともあったけど、

 

昨年のワールドカップ・グリ(韓国)戦も

これで優勝したし、色々と調整をして、

今は問題なく使っている。

 

シャフトは7本持っている。

 

というのも、

僕は柔らか目の先角を好んで使っているんだけど、

 

そのせいか、先角にヒビが入ったり壊れたり、

ということがたまにあるから。

 

今メインで使ってるシャフトは

ハイテクタイプではなく、ノーマルだね」

 

左側のすごい柄のキューはサンチェスのではありません。

後述します。

 

…………

 

 

朝イチの光景。

 

シャフトとバットを繋いで、

ジョイントの辺りを軽く叩いて

「ビーン」とさせる。

 

…………

 

 

続けて、チョークを塗って……

 

…………

 

 

研磨スポンジでシュシュッと軽くこする。

 

これは試合中にもやってました。

 

汚れを落とし、滑りをよくするために

やるのだと思うのですが、

 

サンチェスはグローブプレイヤーです。

はて?

 

また、これをやると、

シャフトはかすかに削れてしまうんですが、

 

摩耗しきっても予備が6本あるし、

トップ選手なので

メーカーから支給もされるでしょう。

 

一般プレイヤー以上に

シャフトは消耗品として考えていると思います。

 

…………

 

 

で、試合が始まって……、

 

プレー中のチョーク塗り姿。

 

ちなみに、

チョークは自身のブランド『DS』のもの。

タップも恐らく『DSタップ』でしょう。

 

…………

 

 

席で待ってる時は、

 

チョーク以外に、2つの道具を使ってます。

 

金ヤスリみたいなのは

ティップシェーパー。

 

サンチェスは割とマメに

これをタップに押し当ててグリグリしています。

 

表面を毛羽立たせ、

チョーク乗りを良くする意味があります。

 

左上の革製品は、

タップの側面をキュキュッと締める時に使います。

 

これを使う前に、まず人差し指の先端を

唾液でちょっと濡らして(↓)、指で締めます。

 

 

 

側面を締めておくと、

パンク(横への膨らみ)・型崩れが

起きにくいとされています。

 

あと、タップがツヤツヤしててカッコいい

という効果(?)も。

 

…………

 

 

"グリグリ"と"キュキュッ"が済んだら、

 

タップの天面をちゃんと見ながら

丁寧にチョークを塗り込みます。

 

この、"待ってる時のチョーク塗り"は、

かなり頻繁にやっています。

 

精神統一の意味合いもあるのかも

しれないですね。

 

しかし、タップ、かなり薄いです。

 

この薄さで、

あのビシーッとした撞き方をし続けていると……

 

それはやっぱり、

先角へのダメージが大きいのでは?

……と思ったり。

 

ということで、サンチェスに見る

キュー&タップメンテ術はここまで。

 

…………

 

 

さて。

 

冒頭の画像で、

サンチェスのMUSASHIと並んでいた

細かい柄のキューですが、

 

これは辛大權(シン・デコン)のもの。

 

韓国の『HANBAT』(ハンバット)のようです。

 

ベストの柄と重なってちらつきますね〜(笑)。

視力検査でこんなのがあったような気が。

 

…………

 

 

優勝した趙明優(チョ・ミュンウ)の

キューはトルコの『Theory』(セオリー)。

 

まだ契約は結んでいないとのこと。

単にマイキューとして使っている模様です。

 

…………

 

 

このクラッシーで小洒落た雰囲気のキューは……?

 

…………

 

 

韓流ドラマから飛び出てきたようなナイスミドル、

韓国ランキングNo.2の

金哉瑾(キム・ジェガン)のキュー。

 

イタリアのロンゴーニです。

よく見たら本人のサイン入りでした。

 

シグネチャーモデルでしょう。

 

…………

 

 

金哉瑾は使ってるキューケースも素敵

(これはメーカーを確認してません)。

 

彼がこれを持つと、楽器が入ってそうに見えます。

 

…………

 

お国が変わればビリヤード文化も

ビリヤードアイテムも変わります。

 

海外勢が来日すると、

(それほど道具に明るくないBDでも)

キューやアイテムを見るのが

トーナメントの楽しみの一つです。

 

特に、"コンビニよりビリヤード場が多い国"、

韓国では、他国では見ないようなものも含めて

かなり多くのビリヤード用品があるのだとか。

 

一度現地のショップに行ってみたいですね。

 

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