〈BD〉「"上"に食い込める力を付けたい」――GPE-4優勝・早瀬優治の談話

Yuji Hayase ※写真はGPE-3にて
Yuji Hayase ※写真はGPE-3にて

 

先週末のJPBA東日本男子プロツアー、

 

『グランプリイースト第4戦』(GPE-4)

 

で優勝した

早瀬優治プロの談話をお届けします。

 

BDはUSTREAMで決勝戦を観ていましたが、

跳ねるように歩き、踊るように撞く、

"ダンシングユージ"、健在でしたね。

 

昨年のGPE-7から約8ヶ月ぶりの優勝で、

これがプロ通算3勝目。

 

その全てがGPEで、

アマ時代にも1勝しているので、

GPEでの優勝回数はこれで「4」になります。

 

ここからの本人の大きな目標は……。

下の本文をどうぞ。

 

…………

 

Yuji Hayase

1977年2月17日生

JPBA40期生

神奈川県出身・神奈川県在住

『グランプリイースト』通算4勝

(※内1回はアマ時代)

2006年『北海道オープン』準優勝

2014年『ジャパンオープン』3位

他、入賞多数

使用キューはEXCEED

『スミヨシ』『FLANNEL』所属

 

 

――優勝から一晩経ちました。

 

「『ああ、優勝したんだな』という感じで、

あまり実感はないです。

 

前回の優勝から、

思ったより早く優勝できたなというか(笑)。

 

もちろん優勝するつもりで出ているし、

それに向けて努力していますが、

前回の優勝直後とはちょっと違う、

不思議な気持ちです」

 

――2日間の出来は?

 

「初日はすごく悪かった。

とても優勝出来る状態ではなくて(苦笑)。

 

身体のバランスなのか体調なのか。

キューが真っ直ぐ振れてないような状態で。

 

決勝ラウンドも厳しいなと思ってましたけど、

1点でも拾えたらなという気持ちで臨みました」

 

――決勝ラウンド、カギとなった試合あるいは場面は?

 

「一回戦(ベスト16 vs 内垣建一)です。

 

内垣さんとは久々の対戦でしたし、

ドキドキしながら試合に入っていきました。

 

始めの方はシーソーゲームでしたが、

終盤は相手がミスした球が、

僕のポイントに繋がる展開になり、

そのまま行けた感じでした。

 

自分としてはミスが少なく、

最後まで我慢しきれた実感があったので、

優勝に繋がる大きな一試合だったと思います」

 

――交互ブレイクのナインボール。

自分のブレイク番を取ることが非常に大事ですね。

 

「はい、今回はキープできてましたね。

 

ブレイク自体も、

テーブルコンディションに合わせて、

効果的に打ち分けられたと思います」

 

――具体的に言うと?

 

「しっかり回転をかけて撞くブレイクと、

カット気味の強めのブレイク。

 

このテーブルではこの打ち方で行こう

というふうに使い分けができて、

それが上手くハマっていたので

ブレイク後の配置は全体的に良かったです」

 

――ファイナルの相手は高野智央プロ。

 

「反対側の山はトップランカーが多く、

誰が上がってくるのかわからない状況でしたけど、

別に誰でもいいという気持ちでした。

勝てる気がしない人もいますが(笑)。

 

その中から同期(JPBA40期生)の

智央が上がってきたのは嬉しかったですね。

 

今、試合を振り返ると、

智央が2-2にできるところでミスをして、

僕が3-1にしたところが、

まあまあ決定的だったかもしれないですね。

 

その後も、セーフティなんかも絡めながら、

僕が展開を握って行けたと思うし」

 

――ファイナルの間、緊張やプレッシャーは?

 

「うーん、どうかな。

 

優勝すれば次戦シードがあり、賞金もあるし、

それは当然獲りたいので、

その意味でプレッシャーはありましたけど、

 

今回は智央とファイナルができた満足感というか、

嬉しさみたいなものが上回っていたかな。

 

というか、良いことなのかどうなのかは

わからないですけど、僕は

基本的に決勝日は予選日よりはるかに

プレッシャーが少ないですね。

 

だから、決勝戦まで来てしまうと、

『ここまで来れた』みたいな気持ちになって、

 

プレッシャーから少し解放された

状態で撞いてると言えると思います」

 

――それが冒頭の

「勝って不思議な気持ち」に繋がる?

 

「それもそうだし、

 

試合前は、前回優勝した時とは違うビリヤードを

やっていこうと決めてたんですけど、

 

結果的には前回勝った時と同じような

ビリヤードで勝ったかなっていう。

 

それが良かったかどうかは

これからわかっていくと思います」

 

――昨年からプロ公式戦に

フル参戦していることが、

良い方向に出ているのでは?

 

「うん。それはありますね。

効果が出ているのかなと思います。

 

少なくとも経験は積めています。

 

その多くは負けた経験、悔しかった経験ですけど、

それがガッツを呼んでると思いますし」

 

――2016年後半はどうしていきたいですか?

 

「なるべく早く全国オープン戦で優勝したいです。

(※過去に『北海道オープン』と

『全日本14-1』で2度準優勝がある)。

 

オープン戦ではいまいち結果が出てないんですけど、

今、アベレージだけでランキングが上っていってる

感じなので(※2016年5月末時点で統一ランキング"7位")。

 

もうちょっと頑張りたいですね」

 

――オープン戦のファイナルを撞くイメージは?

 

「できてるとは言えないですね。

 

グランプリよりも層が厚くなる訳で

なかなかたどり着けるイメージはないかな。

 

でも、ここから先はオープン戦で勝たないと、

(東日本の成績だけでは)ランキングが

上がらないところまで来ちゃったんで。

 

上は化物みたいなのしかいないですけど(笑)、

そこの真後ろに早く付けたいなと思ってますし、

そこに食い込めるだけの実力を付けたいですね。

 

昨年の『フレクシェカップ』の時、

トップシードが8名いたけど、

この人達は本当に強い8人だなと思わされたし、

そこに入れてないことが悔しかったんですよね。

 

ランキング上はそこに近付いてきた今、

改めてトップ達の壁は高いと思ってます。

みんなオープン戦で勝ってるしね。

 

そこにどうやったら食い込めるかなというのが

これからのテーマでもあります。

 

これより上に行くには、

オープン戦で勝たないとカッコつかないと思うし、

有名にもなれませんからね(笑)」

 

(了)

 

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