〈BD〉シリーズ「10年目の"花の40期生"」その8・土方隼斗編

Hayato Hijikata
Hayato Hijikata


2006年にプロデビュー。


今年でプロ活動10年の節目を迎えた

「JPBA40期生男子」への

アンケート企画。


トリを飾るのは土方隼斗プロです。


…………


土方プロは、

2005年12月のプロテスト合格時に「16歳」。

JPBA史上最年少プロとしてデビュー。


BDはその3、4年前から取材していましたが、

成長曲線の描かれ方はすさまじく、

文字通り、会う度に強くなっていました。


日々の練習と、

ほぼ毎日毎晩出ていた

トーナメント修行の賜物でしょう。


プロ入り前もプロ入り後も、

数多くの大会で

最年少優勝・入賞記録を作っていて、

その多くは今も破られていないはずです。


プロテストに民放のテレビ撮影班が

付いてきたという選手も

土方プロ以降、記憶にありません。


※本シリーズ・バックナンバー

その1・大井直幸

その2・高野智央

その3・鶴原学

その4・村山博之

その5・有田秀彰

その6・早瀬優治

その7・北谷英貴


…………


Hayato Hijikata

JPBA40期生

1989年3月16日生 東京都出身&在住

アマ時代の2005年に『世界ジュニア』銀メダル

2013年『ジャパンオープン』優勝

2013年&2014年『関西オープン』連覇

GPE通算13勝、他優勝・入賞多数

2013年JPBA男子年間ランキング1位

使用キューはEXCEED & MEZZ


2006 エイトボールオープン
2006 エイトボールオープン


――プロ入りのきっかけは?


「元々プロ志向で、

なんとなく『このぐらいの時期に』って

決めてたんですけど、


2005年、様々な試合に出る中で、

どんどんその状況が固まってきた感じでした。


『関東オープン』で優勝したり、

『グランプリイースト』

(東日本男子プロツアー)で準優勝したり、

ベストアマになったり

……ということがあって、


周りからも『プロになった方が良いよ』と

結構言われてました。


それで、親と話をして、

『今年、なろう』と決めたんです」


――なることは決めていて、

あとはタイミングだけだった?


「そうですね。

様子を見ながらという感じでした。


実際、良い結果が出ていましたし、

プロの世界でもやっていけるだろうと

思いました。


プロになるつもりがあるのに、

アマチュアにずっと留まって

タイトルを獲っていても仕方ないし、

今なろうと。


バックアップ体勢があったというのも

結構大きかったですね。


その頃、

(株)三木とお話をさせていただいて、

MEZZ / EXCEEDプロとして

サポートしていただけることになりました。


それと、『クラウドナイン』

(東京のビリヤード場。今はない)も、

専属プロとして契約してくれました。


そんな風に状況が整ってきたので

決断できたというところあります」


――この10年はどんな10年でしたか?


「大きく見れば

悪くない10年だったと思いますが、


戦績的には良い年と悪い年が交互に

来ていたような感覚がありますね。


一番良い年はなんといっても2013年です。


『ジャパンオープン』で優勝できて、

年間5勝でランキング1位になれたので」


――この10年で達成できたと思うこととは?


「『10年でこうしよう』という目標を

持っていた訳じゃないので

難しいですけど……、


プロ入り当時から目標にしていたことが

4つあって、

そのうち2つは達成できました。


それが、『ジャパンオープン』優勝と

JPBA年間ランキング1位です」


――反対に達成できてないこととは?


「4つのうちの残る2つ、

全日本選手権と海外戦での優勝ですね。


あとは、

日本の全てのオープン戦で勝ちたいと

ちょっと思っていたんですが、

それも達成できてません。


いちプロ選手としては、ですか?

……うーん。


この10年、僕は周りの方々に恵まれて

トーナメントプロとして

フルに活動できていましたが、


一方で、世界的にビリヤードシーンが

小さくなってきたのも事実で、


海外志向のあった自分としては、

モチベーションを維持するのが

難しかった時もあります。


僕らがプロになった頃は、

まだ海外の大会が魅力的でした。


世界選手権など海外の試合の賞金も

大きかったですし、


賞金が桁違いの『IPT』

(International Pro Tour)もあった。


『自分の腕でビックマネーを獲る』

という夢があったんです。


正直、その夢は

小さくなってしまったなと思います」


――土方隼斗プロから見て

40期生はどんな人たちですか?


「40期の誰かが試合で上に行くと、

こちらの気持ちも上がりますね。


特に関東で一緒にプロテストを

受けたプロたちのことは意識しているし、


自分も頑張るので

互いに頑張りましょうと。


中でもやっぱり、

大井(直幸)さんはすごく良い目標だし、

追っかけ続けたいと思う人です。


40期は皆が

優勝を狙える状態にあると思うので、

プロ公式戦の表彰台を

40期で独占するということが

あってもおかしくないと思ってます。


今まで僕は経験ないんですけど、

決勝戦で40期対決ができたら嬉しいですね


(了)


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