〈BD〉「もう腕、ブルブルでした」――GPE-7優勝・早瀬優治の談話

Yuji Hayase won JPBA Grand Prix East stop#7
Yuji Hayase won JPBA Grand Prix East stop#7


日曜日のJPBA東日本男子公式戦

『グランプリイースト第7戦』(GPE-7)で


プロ入り2勝目を挙げた、


早瀬優治プロの談話をお届けします。


表彰式直後に聞いています。


※フォトギャラリーもできました。

こちらからどうぞ。


…………


早瀬プロはJPBA40期生。

プロ入り10年目です。


BDの企画「シリーズ40期生」にも

もちろんご登場いただきます

(まだ順番は先です)。


今回の優勝は、

2009年のGPE-3以来、

プロ入り通算2勝目となるのですが、


実は早瀬プロは、

トップアマとして大活躍していた

2004年にGPEで一度優勝しています。


これがGPEの13年間の歴史で、

後にも先にもただひとつの

「アマ優勝」です。


なので、早瀬プロの

GPE優勝回数は「3」となります。


この2004年、早瀬プロは

優勝1回以外にも

3位2回、5位2回、9位1回という

優れた成績を残しており、


さらに言うなら、

2003年にも3位1回と5位2回があり、


もはやその競技力は

完全にプロの領域にありました

(プロ入りは2006年です)。


2004年の早瀬アマの

GPE優勝の瞬間に立ち会ったBDとしては、


あれからもう10年以上経つのか、と

ちょっと驚いてしまいましたが、


プロになった早瀬優治が今回、

生きのいい2人の神奈川アマ、

丸岡良輔・小川徳郎と対峙し、


彼らの挑戦をはねのける

"壁"になったというのも

何かの巡り合わせかもしれません。


この10年、

早瀬プロは試合に出られなかった時期も、

進退を考えていた時期もあります。


しかし、今はまた心身ともに

「みなぎった」状態にあることが、

球を見ていても、話をしていても

よくわかります。


今年は『全日本選手権』に出るとのことなので、

大いに期待したいと思います。


…………


Yuji Hayase


1977年2月17日生 JPBA40期生

神奈川県出身・神奈川県在住

『グランプリイースト』通算3勝

2006年『北海道オープン』準優勝

2014年『ジャパンオープン』3位

他、入賞多数

使用キューはEXCEED

『スミヨシ』『FLANNEL』所属


2015GPE-1にて
2015GPE-1にて


――終わったばかりですが、今のお気持ちを。


「やっと2勝目なんで、

『長かったな』っていうのもありますけど、

嬉しいですね。


勝てて良かったなと思ってます」


――2日間、集中して撞けていましたか?


「いえ、昨日(予選)はイマイチでした。


ビリヤードがというより、

身体がイマイチでした。


徹夜が効いていたのか、

身体のコンディションが良くなかった。


どうも関節がうまく動いてないというか。

……年ですかね(笑)。


今日(決勝ラウンド)は

身体の状態も良かったです」


――準決勝では、若いアマ名人、

小川徳郎選手と対戦。


「彼の技術力は半端じゃない。

『勝てない』って思ったぐらいです(笑)。


試合はそれだけじゃないけどね。


ホント、彼の技術力はかなりのものです。

僕より上手いですよ(笑)。


"アマチュアとやる"っていうプレッシャーは

一切なかったですけど、


"強い人とやる"というプレッシャーは

ありました」


――そこを越えて、ファイナルへ。

いい顔つきのまま向かってましたね。


「そうですね。


決勝戦は変に気負うこともなく

プレー出来たと思います。


ただバンキングで負けたので、

それがメンタルにきますよね。

ああいう競った展開の時は」


――交互ブレイクですしね。


「自分が勝つなら8-6という

スコアしかないだろうと思ってました。


相手のブレイク番の時は、

正直『マスワリしないで』って

願ってました(笑)」


――相手に先行される展開でしたが、

焦りはありましたか?


「いや、それはないですね。


自分のブレイクは当たってなかったですけど、

"出来た"配置になったら

しっかり取り切っていけばいいなと。


今、自分の状態がかなり良いので、

もうその辺は自信持ってやってました」


――しかし、7-6で迎えた第14ゲーム。

これで上がれるか、という時に

4番から5番への出しがショートしました。



「ああ……あの4から5ですね。


撞いた瞬間、

『失敗した』感はなかったんです。


クッションが遅かったのも

あると思いますが、


キューが出てなかったのかもしれないですね。

普段より5mmぐらい短かったんでしょう。


自分としては『押しこむ』というより

結構『振る』意識で撞いたんですが、


それでも『あれ?』っていう

結果だったんで……


やっぱり緊張してたんでしょうね」


――この5番で冷静にセーフティを選んで、

またチャンスが回ってきました。

最後の取り切りは、重圧が腕に来たのでは?


「あれは来ましたねぇ~~~(笑)。

もう腕、ブルブルでした。


そもそも最後のブレイクを打つ前、

ラックする時に手が震えてました。


『あ~、久々にきたなぁ』って。


そんな状態でしたけど、

最後の8番はよく入れられました。


あれは、今いい状態にあるからこそ

出来たショットだと思います」



――あの場面で撞くのは、

相当イヤな球ですよね。

よくあの力加減で、

ヒネリも入れて出せましたね。


「本当に今、ああいう球は自信があります。


どんぴしゃの厚みと

どんぴしゃの加減であれば、

ワンクッション目でちゃんと手球を殺せる

(スピードを落とせる)って

わかっていました。


その代わり手が震えていたので、

それを抑えるのが大変でした(笑)。


『やばいな』とか思って。


でも、

『ヒジさえ動かなければこの球は外れない』

って思って撞きました」


――6年ぶりのタイトルボールを

入れた瞬間はどうでしたか?

頭は真っ白になった?


「いや、結構はっきりしてました。


『やっぱり先に握手かな』とか考えたり。


先に握手してしまうとガッツポーツが

様にならないとわかりました(笑)」


――来月の全日本選手権は?


「出ます。


でも、選手権はね、

明らかにレベルが違う大会なので……。


正直、海外トップクラスの選手に

勝てる自信は全くないです。


立ち向かってみて

どのくらい戦えるかどうかですよね。


自信は全くないけど、

攻撃力は仕上がってきたので、

出来た配置さえ撞かせてもらえたら

点数は取れると思います。


それでどれだけ戦えるか

というところでしょう。


それと今、守備面を強化しているので、

それがどれだけ海外トップ達に通用するか。


それは楽しみでもあります。


だから選手権は、

何も出来ませんでしたっていうことも

当然あると思うし、


反対にチャンスがあれば、

優勝だってありえると思ってます」


(了)


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