〈BD〉「勝てる時はああなるんですね」――GPE-6優勝・土方隼斗の談話

Hayato Hijikata
Hayato Hijikata

 

日曜日の東日本男子プロツアー、


『グランプリイースト第6戦』(GPE-6)

で優勝した


土方隼斗プロの談話をお届けします。


談話本編はずーっと下の方にあります。

 

…………


この試合、

前節優勝者である栗林プロが、

『ワールドカップオブプール』出場のため

出ておらず(結果は3位)、


栗林プロが持っていた「優勝者シード」が

前節2位だった土方プロに移っていました。


土方プロとしては、

幸運をきっちり活かした格好になります。


もっとも、土方プロは

仮に予選から出ていたとしても、

毎回のように優勝争いに絡んで来ますので

(GPEでの優勝回数は歴代トップの13回)、


「繰り上がりシード」のおかげばかりでは

ありません。


事実、今回は

かなり良い内容で撞いていたと思います。


さて、これで、

『GPE年間ランキング』では

土方隼斗プロが単独首位に浮上しました。


参考資料:

GPE-6終了時点の2015GPEランキング

(※上位勢のみ)


1位 980 土方隼斗

2位 860 栗林達

3位 800 羅立文

4位 760 赤狩山幸男

5位 680 鈴木清司

6位 640 永松宣明

7位 600 水下広之

8位 580 高野智央・嶋野聖大

10位 540 田仲海輝・矢野裕一


※獲得ポイント

優勝:220

2位:160

3位タイ:140

5位タイ:120

9位タイ:100

予選最終まで:80

予選最終前:60ポイント

参加ポイント:40ポイント


今回優勝した土方隼斗プロには、


最終戦となる次節・GPE-7では

「優勝者シード」が与えられ、


決勝ラウンドからの出場が確定。


つまり、ベスト16(9位タイ)以上の

ポイント(100pts~)は、

無条件で獲得できます。


計算上、土方プロは

今年のGPEのMVPが極めて近いです。


追い掛ける側の2位・栗林達プロは、


「自分がGPE-7で優勝した上で、

土方プロがベスト16敗退」

 

という条件をクリアしないと

3年連続となる

GPE年間ランキングMVPは獲得できません。


(栗林優勝&土方9位タイで

両者が「1080」ポイント同率首位。

この場合、直前のJPBA統一ランキングにより

1位が決まる。優位なのは栗林)。


一方、

土方プロはベスト16に勝ちさえすれば

栗林プロの成績に関わらず、


2010年2011年に続く

3度目のGPE年間MVPが決まります。


GPE年間ランキングは3位までに

ボーナス金が出ます。

 

10/25の最終戦、GPE-7

(『バグース六本木店』開催)では

上位勢のランキング争いにもご注目ください。


…………


Hayato Hijikata

JPBA40期生

1989年3月16日生 東京都出身&在住

アマ時代の2005年に『世界ジュニア』銀メダル

2013年『ジャパンオープン』優勝

2013年&2014年『関西オープン』連覇

GPE通算13勝・GPE年間MVP2回

他優勝・入賞多数

2013年JPBA男子年間ランキング1位

使用キューはEXCEED & MEZZ

 

 

――今のお気持ちを。


「嬉しいです。

『良かった』っていう感じです(笑)。


最後の『GPE-7』(バグース六本木店開催)の、

決勝ラウンドのシードが獲れたのも

すごく嬉しいです。


GPEの予選は厳しくて怖いですから」


――丸一日、4試合を通して

全体的にだいぶ良く撞けていたのでは?


「そうですね。


決勝戦はちょっと良く撞けすぎたかな。


今年は調子どうこう以前に、

展開ひとつで大きく成績が上下しています。


予選落ちもあれば優勝もあるという。

上下が激しくて、

どうしたらいいかわからない感じです。


特にオープン戦が良い雰囲気にならなくて……。

だからもう何も気にしないことにしました。


今回のGPEも特に気負うことなく

プレーできていたと思います」


――今回は、前節優勝者であり

シードを持っている栗林プロが、

海外戦(『ワールドカップオブプール』)に

出ているため、

繰り上がりシードでの出場でした。


「クリさんはどう思ってるかわからないですけど……

超嬉しいです(笑)。


家に帰って、

栗林さんと大井さんをしっかり応援します


(※この時点で日本チームの準決勝の試合前。

結果、日本はイングランドBに負けて3位)」


――少し時間を巻き戻しますが、

9月初旬の『中国プロツアー第2戦』で5位タイ。

あの大会は世界選手権並のメンバーでしたね。


「はい。その中でだいぶ戦えた実感はありました。


A・ヤップ、李赫文、A・パグラヤンといった

メンツに勝てたことで自信を深められたというか。


最後はベスト8で傅剣波に負けちゃいましたけど、

ヒルヒルまで競ることができました」


――また中国の試合にチャレンジする予定だとか。


「次は10月に行こうと思っています。


それが第3戦で、全4戦の中で

一番大きい試合だということです。


第2戦で5位になったからだと思いますけど、

第3戦のステージ2シードをもらえたので、

気合いを入れて行ってきたいと思います」


――中国から戻って、『東海グランプリ』に

出場しましたが、そちらは予選落ち。


「東海もメンタル面は良かったんですよ。

調子も悪くなくて。

でも、全然噛み合わなかった感じですね。


最後は心折れる感じの展開になりました。

そして、僕がヒルヒルの時のメンタルタフネスを

持ってなかったです」


――今回のGPEは、東海の敗戦から

意識的に何かを変えて臨んだんですか?


「いや、何も変えてないです。


中国遠征で吸収できた良いメンタルがあって、

帰国後はそれを自分の中で持ち続けてやってます。


今日も東海の時と精神面は一緒です。

でも、今回は展開が向いてくれた。


ちゃんとそれに乗って普通に勝てた。

その感じがすごく良かったですし、嬉しいです」


――その「展開が向いた」というのは、

例えば準決勝のヒルヒル(7-7)で、

羅立文の2番セーフティがギリギリ見えて

攻められる形になった局面とか?


「そうそう。


自分もその前にミスをしてしまってるので、

なんとも言えないですが、


勝てる時ってああいうのが見えるんですよね。

不思議です。


相手からすれば

『なんでここで見えるんだ』ってなるでしょうし、


僕自身も、それこそ東海では

何度もそれを経験しました」


――それと、決勝戦の第9ゲームでは、

2番を難しい縦バンクで入れて、

手球もきっちり3番にポジションしましたが、

あれは? (※図↓)


永松の2番ミスで回って来た形。土方は縦バンクを選択、見事に決めた。手球は3番にきれいに出て、ここからランアウト。7-2とリーチをかけた
永松の2番ミスで回って来た形。土方は縦バンクを選択、見事に決めた。手球は3番にきれいに出て、ここからランアウト。7-2とリーチをかけた


「積極的に狙いに行った球です。

 

有効なセーフティもなかったですから。


ただ、外れるとしても、

長めに外れるのならば、

難しい球になるだろうと思って撞きました。


2番はぐるっと1周して同じような場所に

戻って来て、

手球は上の短クッション沿いに止まる。


少しでも難しく残すイメージです

 

――わかりました。

10月も試合が続きますね。

 

「10月は、『北陸オープン』があって、

『中国プロツアー第3戦』があって、

GPE-7ですね。

 

GPE(グランプリ)は、

年間MVPにかなり近いところにいると

思いますので、最後まで頑張ります!」

 

…………

 

北陸、中国、&全日本で

大きなことをやってくれそうな予感……!

 

…………

 

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