2015年

5月

23日

〈BD〉「パグやん」のセンスとスキル。レイアウトあり

アレックス・パグラヤン(Alex Pagulayan) 写真:heita3
アレックス・パグラヤン(Alex Pagulayan) 写真:heita3

 

昨日のカナダの話題で、


「パグやん」こと、

 

アレックス・パグラヤン

(フィリピン・カナダ)の名が出てきましたので、


この機会に

彼のスキルフルなショットを紹介します。


…………


参考映像は以下のもの。


これは、

カナダ・トロントの『Shooters』で行われた、


『Clash of Titans』

(クラッシュ・オブ・タイタンズ)という

イベントマッチの、


パグやん vs モラ戦です。


約4hと長いので、見所は後述します。

 

 

●試合フォーマット


この大会のフォーマットは

一般的なプロトーナメントと

ちょっと違っていて、それが面白いです。


まず、出場したのは、

 

アレックス・パグラヤン

ジョン・モラ

ジェイソン・クラット

シェーン・バン・ボーニング

 

という、カナダ3名+アメリカ1名の4名。

 

トッププロによって行われた

エキシビション的なイベントです。


MEZZキューなど複数企業が

協賛しています。


4名総当りのリーグ戦→決勝トーナメントで

争われたようです。


決勝戦はパグやんvsボーニングとなり、

パグやんが優勝しています

(※その映像はこちら)。


そして、そのフォーマットですが、


7フィート

(日本でよく見るのは9フィート)

『ダイヤモンドテーブル』を使い、


CPA(日本で言う「JPA」)ルール

ナインボールで戦っています。


CPA(JPA、APA)ルールでは、

1~8番は1点、9番だけ2点……と、

全ての球に点が付きます。


1~9番を全て自分が取れば「10点」ですね。


そして、今回彼らは、

「75点先取の3セット先取」

プレーしています。


75点というのは、

いわゆる「スキルレベル9」の人の

ハンディキャップ。


相手に1点も与えない試合展開なら、

第8ラックの5球目で「上がり」です。


他、プッシュアウトなし、

スリーファウルなし、

ジャンプキュー使用禁止、

となっています。


要はこのイベント、


「アマチュアが多数参加する

あのCPA(APA、JPA)のルールで、

プロが撞いたらどうなるの?」


という仮定の話を、

実行に移したような設定です。


(※日本のJPAでも、

2006年の顔見世イベントで、

 

JPAルールでの

土方隼斗vs大井直幸というプロ対決が

実現しましたね)


…………


●試合の流れ


このパグやんvsモラ戦は、


モラがセットカウント2-0と

先にリーチをかけますが、


パグやんがそこから3連取し、

逆転勝利を収めます。


時間があれば、

ヒルヒル(2-2)で迎えた、

最終第5セットだけでもご覧ください。


3h26m頃から始まり、約33分で終わります。


会場のShootersに日頃から行っている

カナダ在住日本人のheita3さんによると、


「穴幅は球1.8個分ほどで、

クッションがすごく速いです」

とのこと。


確かに、映像でもわかるぐらい

クッションはピコピコですし、

ポケットは渋そうです。


そんな中、

最終第5セットのパグやんはバチバチ状態で、

ノーミスプレーを見せてくれます。


…………


●このセーフティがすごい


状況説明に時間がかかりましたが本題です。


場面は最終第5セットの第1ラック。

映像は3h26m頃から。


パグやんのブレイクは

4、6、7番イン。

 

しかし、2番が邪魔で

1番を入れられません。↓

 

 

プッシュアウトは選べないし、

どんなセーフティをするのかと

待ち構えていたら、

 

パグやんは手球を軽く転がして…… ↓

 

↓         ↓         ↓

 

5番も利用して、

積極的に「ブラインドを作りに行く」

セーフティ。


手球、的球(1番)、第二的球(5番)の

3つの動きを読み切り、

3つ同時にコントロール。


手球と5番がスーッ……ピタッ! と、

寄り添うように動くさまが快感です。


この形を渡されたモラは

当てるのが精一杯。


結局、パグやんが1番から取り切って、

この第5セット序盤から

優位に試合を運ぶことになりました。


…………


パグやんのすごいところは、

世界チャンピオンになるぐらいなので(2004年)、

どの技術も高いのは当たり前として、


抜群に判断力が秀でていて

攻めから守りの切り替えが速いこと。


そして、その守り(セーフティ)が巧いこと、

でしょう。


取り切りの最中、出しミスをして、

入れが渋くなったら、

 

ためらわずにセーフティに切り替え、

完璧に守り、

 

相手のミスやファウルから取り切りを再開……

という場面をBDも何度も観ています。


攻めのラッシュで強引に入れ繋ぐ

……という戦い方はあまりしません。


この辺りは、豊富な実戦経験

(ギャンブル&トーナメント)で

培った嗅覚というヤツでしょう。


「"1点"を取るための、

最も確実と思われる手を即断即決」

 

を貫くのがパグラヤン流です。

 

かといって、

ガチガチに守ってばかりのスタイルでもなく、

 

ハイレベルなシュート&ポジションもこなします。

 

そんな攻めのショットも

追って紹介したいと思います。

 

…………

 

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