2014年

7月

30日

〈BD〉またビリヤードに戻って来てもらうために――バグースが行った市場調査

第五回企業対抗9ボール at バグース新宿店
第五回企業対抗9ボール at バグース新宿店

 

首都圏に大型店舗を多数構える

『ビリヤードバグース』。

 

先週末、BDは、その内の一店舗である

『バグース新宿店』で行われていた

『企業対抗』というイベントを見学しました。

 

その時の様子はこちらから。

 

以下でお届けするのは、

この大会に関連した話です。

 

…………

 

さかのぼること今から2ヶ月ほど前、

 

バグースの「顔」である

西尾祐プロ(JPBA)と話をしていたら、

 

こんな話題になりました。

 

「以前、バグースであるアンケートを実施した時に、

 

人が『ビリヤードをやらなくなる理由』

というものが見えてきたんですよ」(西尾)

 

えっ!?!?!? やらなくなる理由?

 

BDは興味津々で続きを促しました。

 

西尾祐
西尾祐

 

2012年の秋のこと、

 

バグースはアンケートを行いました。

 

例えば、「プレー頻度」や「プレー時間」など、

お客さんの実態や動向を把握するための

アンケートです。

 

アンケートの有効回答は、

ネット上で約1000名&直接ヒアリングで50名。

これは規模が大きい。

 

もちろんそのデータは、

店舗運営に役立てるために使われます。

 

完全な新規のお客さんを掘り起こすのは、

ビリヤード場側では難しい。

 

なので、一度来てくれた人に更に興味を

持ってもらうためにできることを探るべく、

お客さんの声を集めたのです。

 

その結果、

 

「昔熱心にやっていたけど、

今は休んでいる人(休みがちな人)」

の実態も浮かび上がって来ました。

 

例えば、

1980年代後半の一大ビリヤードブームや

1990年代後半のプチブームは、

多くのビリヤードプレイヤーを生みました。

 

続く2000年代にも2010年代にも、

それまでと比べれば多くはないとは言え、

入門者は生まれています。

 

しかし、彼ら彼女らのほとんどは

キューをクローゼットにしまい込むか、

手放すかしてしまっているのです。

 

「ビリヤード休眠層」と言えるでしょうか。

 

なぜ彼らはビリヤードから離れたのか

(離れがちなのか)。

 

そんなことも、

アンケートの結果が示していたのだそうです。

 

…………

 

ビリヤードをやらなくなった

(or 休んでいた、休みがちな)人達が、

その理由に挙げていたのは、大きく分けて3つ。

 

1:やる時間がない

 

2:やる場所がない

 

3:やる仲間がいない

 

…………

 

 

この回答を元に、

西尾プロを始めとするバグースのスタッフ達は、

こんな風に議論を重ねたそうです。

 

「『時間』はともかく、『場所』と『仲間』は

ビリヤード場側の工夫次第で

見付けてもらえるんじゃないか。

 

そして、

場所と仲間があるということがわかれば、

 

休んでいた人もまたビリヤードに

戻って来てくれるんじゃないか」。

 

……カムバックしてもらうためには

「場所」と「仲間」があれば良い?

 

だとしても、それをビリヤード場側が

どうやって提供・提示するのでしょうか?

 

西尾プロに詳しく聞いてみました。

 

●まず1つめの『時間がない』について。

 

「仕事が忙しくなったとか

家庭ができたという理由ですね。

 

非常にもっともな理由ですが、

これは本人にしか解決できません。

 

我々ビリヤード場側では

どうすることもできない問題です。

 

同様に、『飽きた』とか

『ビリヤードが難しいから』という

回答もありましたが、

 

これらも個人の主観もあり、

ビリヤード場としてできることには

限りがあります」(西尾。以下同)

 

●次に2つめの『場所がない』について。

 

「これは、

『ビリヤード場そのものが簡単に探せない』

という意味と、

 

『入りやすい・居心地が良い・

通いたくなる、そんなお店が少ない』

という意味の2つがあると思うんですが、

 

首都圏のターミナル駅に

落ち着いた雰囲気のある店舗を

多く構えているバグースは、

 

その2つのニーズに応えられる自信はあります。

 

でも、いかんせんまだまだ

簡単に見付けてもらってはいないという

現状があるんだと思います。

 

『ビリヤード、やりたいな』と思った時に、

皆さんインターネットで場所と雰囲気を

調べますよね。

 

バグースももっとわかりやすく

告知・誘導できる余地があると思います。

 

実際にホームページも刷新します」

 

●最後の『仲間がいない』について。

 

「一人だけでずっと撞き続けられる人というのは

決して多くありません。

 

一緒に撞く人がいないとつまらなくて

続かなくなる人がほとんどです。

 

じゃあ、一緒に撞ける仲間は

どうやったら見付けられるのか。

 

我々は、

『職場のサークル』に着目しました。

 

社会人の方と喋ってると、

『会社のサークルがあるから』という理由で、

何かのスポーツをやっている方が多いんです。

 

なるほどと思いました。

 

元々、職場のサークル単位で

ビリヤードを楽しんでいる方々は

結構いらっしゃいました。

 

中にはブーム期に本格的にやっていた人も

いらっしゃいます。

 

でも、サークルでただ集まって遊んでいるだけでは、

つまらなくなってしまう。

 

それならば、

サークルの活動目標となるようなものを、

提示することができないだろうかと考えたんです。

 

その目標が魅力的なものであれば、

新しくサークルを作る人もいるでしょう。

 

そこで、

『職場のサークル単位で出てワイワイ楽しめる

ビリヤードイベントを企画しよう』

という話になりました。

 

具体的に言うとこれが……」

 

ああ、それがJPAと一緒にやっている

『企業対抗9ボール』のことなんですね。

 

「そうなんです。

 

あれは、アンケートの結果から、

お客さんのニーズを徹底的に洗い出して

企画したものです。

 

また、JPAをやってらっしゃる方は

社会人が多いですからね。

JPAさんと共同でやるのが良いと考えました。

 

『企業対抗』はもう5回を数えますが、

お陰様で毎回150名~180名参加して下さっています。

 

サークルの仲間と一緒に出てもらって、

イベントそのものを楽しんで頂くのはもちろんのこと、

 

仲間と一緒にビリヤード場に通ってもらいたい

という狙いがありました。

 

参加して下さった方からは、

『これを目標にしています』

という声を多く頂いていますし、

 

カムバック組が増えたなと実感しています。

 

『やらなくなった理由』をきちんとリサーチして、

必要な対策を講じること。

 

そうすれば、戻って来て下さる方はいるんだ

ということがはっきりとわかりました。

 

会議は何十回とやりましたが(笑)、

バグースとして一つ有効な手を打てたと思います」

 

…………

 

 

以上、長くなりましたが、

皆さんはどう感じたでしょうか。

 

中には、「首都圏にあって

企業体力のあるバグースだからできた話」。

 

そう思った方もいるかもしれません。

 

これが「トッププロ達をどんどん招聘して

開催する観戦型のビリヤードイベント」なら

BDもそう思ったでしょう。

 

しかし、この企業対抗を開催するに至る

一連の流れについては、

 

バグースは、

しかるべき経営努力をしただけだと感じました

(調査や企画の規模は大きいのは確かですが)。

 

今の時代、黙っていてもお客さんが来る

ビリヤード場なんてどこにもないのです。

 

そしてまた、

数多くいる「カムバック予備軍」

(=昔撞いていて、決して嫌いになって

止めた訳じゃない人達)は、

 

ビリヤード界側から手を伸ばして

もう一度体を揺すってあげない限り、

ほとんどが永遠に眠ったままになってしまいます。

 

今回、西尾プロが教えて下さった

「やらなくなった理由」は

極秘でもなんでもありません。

 

既に西尾プロが『企業対抗』の参加者の前で

喋ったことです。

 

仮にこれを読んでいる皆さんが

ビリヤード場の経営者やスタッフだったとしたら、

 

「やらない3大理由」を知った後で、

 

一度止めた人・休んでいる人・止めそうな人に

戻って来てもらうためには、

どんなことをしますか?

 

…………

 

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