〈BD〉見ていない球は撞けない

本文と関係のないイメージ写真です
本文と関係のないイメージ写真です

 

日々、探しています。

 

「ビリヤードで使える言葉とか

言い回しはどこかにないかな」と。

 

本で、TVで、人との雑談の中に、

ネットで、電車の中吊り広告で……。

 

いや、そこまで意識して探してる

訳じゃないですが、

 

「おっ」と思ったフレーズがあれば、

ついそのビリヤード版を考えたくなる。

 

そんなクセがあります。

 

ちょっとした頭の体操にもなるし、

 

ビリヤードのことを書いたり

喋ったりする日々の中で、

 

「ビリヤード界にはまだまだ言葉が

少ないぜ!」という実感があるので、

 

積極的にヨソから輸入したい

とも思っているという訳なんです。

 

さて。

 

先日、音楽雑誌を読んでいたら、

「これは!」と唸る言葉に会いました。

 

僕が好きなアメリカのロック・ギタリストで

ポール・ギルバートという人がいます。

 

MR.BIGというバンドのメンバーで、

 

その世界最高峰のテクニックは

世界中のギターキッズの憧れの的です。

 

そのポールが雑誌のインタビューに

答えてこんなことを言っていました。

 

「ギターの生徒達には常に言っている。

 

何を聴くかが大事だ、とね。

 

ちゃんと聴ける人は上手くなる。

 

指がどうとかは大した問題じゃない」

 

(BURRN ! 誌2013年4月号より)

 

お、これは……!

 

やけにすんなりハマる気がしました。

 

この言い回しを換骨奪胎して

ビリヤード版を作ると。

 

「ビリヤードの生徒達には常に言っている。

 

何を見るかが大事だ、とね。

 

ちゃんと見られる人は上手くなる。

 

フォームがどうとかは大した問題じゃない」

 

……どうでしょうか?

 

スーっと入ってきませんか?

 

そうでもない???

 

ではもう一つ。

 

「何故これが弾けないんだろう、

 

というのは、

 

何故これが自分には聴こえないんだろう、

 

というのと同じだよ」

 

(引用元は同上)

 

↓↓↓

 

「何故これが撞けないんだろう、

 

というのは、

 

何故これが自分には見えないんだろう、

 

というのと同じだよ」

 

どどどど、どうですか?

 

響く方がいたら良いんですが。

 

…………

 

プロの話をよく聞く立場として、

 

また、ビリヤードの技術モノの

ページ制作やら映像制作やらに

関わってきた身として、

 

「見る(観る)」ことの重要性は

何度言及してもしたりません。

 

もしこれを読んでいるあなたが、

 

ビリヤードを始めたての人とか、

マイキューを持ったばかりの人だとするならば。

 

ぜひ、見ると撞く、のバランスを

意識してほしいと思います。

撞くばっかりじゃなくて。

 

何を見れば良いのか。

 

何でもです。

優先順位は自分で考えて下さい。

 

……ではちょっと無責任すぎるので、

別の機会に書きたいと思います。