2013年

2月

05日

ゴルフに学ぶ

 

いやぁ、良い本でした。

 

僕はゴルフをしないので、

知らなかったのですが、

 

伝説のアマチュアゴルファーだそうです、

この中部銀次郎氏。

故人です。

 

編集者や校正者がどれだけ

手を入れたかは不明ですが、

非常に理知的で文章力のある方であることが、

ご本人の筆から伝わってきます。

 

いいところの御曹司だったようで、

高度の教育を受け、知識教養も高く、

またきっとよく遊んだ人であろうことは、

 

書中の言葉遣いや

文章の論理展開力からも明らかです。

 

実践的なメンタルトレーニング法が

たくさん開陳されているという

本ではありませんが

(どちらかと言えばエッセイ風かな)、

 

そういうメンタル強化のヒントを

期待して読んでも空振りはしないと

思われます。

 

何しろ文章が良いので、するっと読めます。

 

で。

 

「ゴルフ」を「ビリヤード」に、

「クラブ」を「キュー」に置き換えて

読める箇所が多々あるので、

 

競技志向のビリヤードファンにも、

益するところ大の本だと思います。

 

例えば「よく道具を替える人について」。

 

「結局のところは、

ボールを正確に打つだけの実力がなく、

実力がないからどこかでエクスキューズがしたい。

 

クラブメーカーがしのぎを削って、

どうやっても上手に打てるような道具を開発して、

もう至れり尽くせりではないか。

 

振ればまっすぐボールが飛んでいくクラブばかりなのだ。

 

それでもなおかつ道具を換えるのは、

やはり実力が備わっていないことを物語っている。

 

ボールがまっすぐ飛ばないのは、

クラブのせいではない。

 

どうも、このあたりの謙虚さが

足りないように思えてならない」

 

こんなような意見・提言に溢れていて、

かつ、躊躇わず言い切ってくれるので、

 

いいねぇと膝を打った訳ですが、

 

一方で……(以下、明日に続く)。